◆◆◆◆◆◆◆◆◆ アミノ酸の働きと栄養 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆
アミノ酸は私たちに体を作る約10万種類のタンパク質を構成する積み木ブロックのようなものです。
20種類のアミノ酸が、さまざまな組み合わせでタンパク質を作っています。そのうちの9種類は体内で作ることができず、食品からとらなくてはならないので、『必須アミノ酸』と呼ばれています。子供の場合には、さらにアルギニンが合成できないので10種類になります。
食品によって必須アミノ酸によるブロックの組み合わせの形は違います。このブロックの組み合わせが、人間のタンパク質を構成しているアミノ酸のブロックの組み合わせと似ていると、体内で無駄なく使用できる栄養価の高いタンパク質になります。卵・牛乳・肉・魚などの動物性タンパク質が良い例です。
穀物や、野菜などに含まれる植物性タンパク質は、9種類のうちリジンやスレオニンといったアミノ酸が不足していることが多く、一番少ないアミノ酸の量までしかタンパク質として体内で使用できません。
そこで、リジンやスレオニンが多く含まれる動物性タンパク質や、植物性でも大豆のタンパク質と組み合わせることで、無駄なく使えるようになります。アミノ酸のバランスを考えて、効率よく体内で利用するには、動物性と植物性のタンパク質を1対1の割合でとるのが理想的なバランスです。
そのほか、アミノ酸は体力アップや疲労回復、美肌効果、脂肪燃焼の促進など、さまざまな働きをしています。タンパク質は体を構成するだけでなく、1グラムがおよそ4キロカロリーのエネルギー源としても使える唯一の栄養素です。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆ アミノ酸スコア ◆◆◆◆◆◆◆◆◆
人が体内に取り入れる理想的な必須アミノ酸のバランスを100点満点として、食品別のタンパク質の栄養価を数値化したものをアミノ酸スコアと言う。
重要なタンパク源である米は7%、小麦では11%のタンパク質を含んでいるが、必須アミノ酸であるリジンなどの量が少ない。食品中のタンパク質は一番少ないアミノ酸の量までしか利用できないため、米や麦のアミノ酸スコアは低いとされる。
一方、大豆や母乳、肉、魚などはバランスよく必須アミノ酸を含んでおり、アミノ酸スコアは100、あるいはそれに近いレベルにある。
米にやや不足気味のリジンは豆類に多く含まれる。そのため、ご飯にみそ汁、豆腐などの大豆製品や焼き魚などを組み合わせた昔ながらの日本食のアミノ酸スコアは100.良質なタンパク質の確保という点からも理にかなった食事といえる。
◆◆◆◆◆◆◆◆ 肌や髪をいたわるアミノ酸 ◆◆◆◆◆◆◆◆
皮膚の角質層に含まれるアミノ酸の量は肌の潤いを左右するといわれている。
角質層に含まれる天然保湿因子の約半分が各種のアミノ酸や関連物質からできており、外からアミノ酸を補給することで角質層はしなやかさと張りを取り戻すといわれる。
◆◆◆◆◆◆◆◆ スポーツとアミノ酸サプリメント ◆◆◆◆◆◆◆◆
長年、運動時のエネルギー源になるのは糖質と脂肪とされてきたが、最近になってバリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸の一部が筋肉に蓄えられて運動時のエネルギーとして使われることが分かった。食べ物のタンパク質が体内でアミノ酸として吸収されるまでは2時間くらいかかるが、アミノ酸サプリメントの場合、20〜30分と短時間で吸収できるため、激しい運動などで失われたアミノ酸を迅速に補給するうえで役立つ