■メタボリック症候群T
東海大学医学部教授 医学博士 久保明氏
●血糖値について
◇血糖値が高いままだと起きやすい症状
脳梗塞・心筋梗塞・腎不全・失明・糖尿病の合併症などから起こる、
壊疽による足の切断など。さらに最近ではがん・
認知症などになる危険度も高まることがわかった。
久保氏コメント「糖尿病は血液に余分な糖がまとわり付き、
血の巡りを悪くするだけでなく、血管も錆びてボロボロにさせてしまう。
そこから失明などの2次的症状を引き起こすが、
特に心筋梗塞は通常よりも3倍かかりやすくさせている。
近年は食生活の変化などで、
特に中高年の女性に増えている病気なので、注意が必要である」。
◇糖尿病予備軍に起こりやすい症状
空腹が我慢できない・食後しばらくすると眠くなる・
尿の量や回数が増えた・傷やできものが治りにくい・目がしょぼつく・
疲れやすいなど。現段階でこれらが2つ以上当てはまる人は、
予備軍である確立が高い。
●血糖値の目安
◇空腹時の血糖値で測定
・110mg/dl未満・・・正常
・110〜125mg/d・・・糖尿病予備軍
・125mg/d以上・・・糖尿病
◇食後の血糖値で測定
・140mg/dl未満・・・正常
・140〜199mg/d・・・糖尿病予備軍
・200mg/d以上・・・糖尿病
●血糖値を2週間で安定させて糖尿病を予防する方法
最初の1週間で筋肉量を増やす運動をして、
「空腹時血糖値」を安定させ、次の1週間では、
食後のひと工夫で「食後血糖値」の上昇を抑える。
◇筋肉量を増やす運動
血管内にある余分な糖を取り込み、
エネルギーに変える筋肉を集中的に鍛えると効果的である。
尻・もも・お腹・足全体など。
◇食後のひと工夫
<食事中に酢を大さじ1杯摂ると、
「食後血糖値」の上昇を強力に抑えられることがわかった>
(2006年1月・日本臨床栄養学会雑誌発表)
久保氏コメント「酢は胃の中で胃液とかくはんされて、
消化をゆっくりさせ、吸収をよくする効果を持つ。
また、酢はだ液を多く出させる効果も持っていて、
これも消化吸収を助けることになる。
より効果的な摂り方として「海藻類」と一緒に食べると良い。
海藻類に含まれる成分が血糖値上昇を抑え、
また、ミネラルを多く含むので、
インシュリンの働きを助ける効果も期待できる」。