■便秘
◆◆◆ チャンと「お通じ」ありますか? ◆◆◆
一般に3〜4日以上お通じのない状態が「便秘」だと思われているようですが、毎日お通じがあっても量が少なくて残便感がある、便が固くて苦痛を感じるなどの場合、便秘の可能性があります。
反対に週に1回程度でも、特に苦痛を感じない場合は便秘とは呼びません。
◆◆◆ 食べ物の旅 ◆◆◆
口から入った食べ物は、消化器官を通って吸収され、その残りカスが便として肛門から外へ出されます。
長さ約9メートル、時間にして1日半から3日くらいの旅です。
(1)口・胃・十二指腸
食べた物が唾液や胃液などによって、消化吸収されやすい物質に分解されます。
(2)小腸
全長6〜7メートルの細い管で、ほとんどの栄養分と水分がここで吸収されます。
(3)大腸
残りの水分を吸収しながら、腸管を伸ばしたり縮めたりする「ぜんどう運動」によって便を移動させます。
(4)直腸
便が到着すると、脳に信号(便意)が送られます。
(5)排便
一般的な一日分の量は、約150〜200グラム。
バナナくらいの大きさで、色は黄土色が理想的です。
◆◆◆ 基本は食生活 ◆◆◆
朝食は、夜の間休んでいた胃や腸を刺激して排便を促す効果があるので、キチンと食べることが大切です。
ご承知の通り、便秘解消の最有力選手はなんといっても「食物繊維」です。
胃や腸でも消化されず、余分な脂肪や一部の糖質・ダイオキシンなど人体に有害な物質を吸着して、便として排出させる働き者です。
食物繊維を多く含む食品は!
【穀類】
玄米・全粒粉パン・コーンフレーク・ポップコーン・日本そばなど
【芋類】
サツマイモ・ジャガイモ・里芋・蒟蒻など
【果物】
柿・バナナ・苺・いちじく・りんごなど
(みかんの袋やりんごの皮にも豊富に含まれていて、中でも夏みかんなど酸味の多い果物は、腸管を刺激する働きもあるので特にオススメ)
【野菜類】
青菜・根菜・かぼちゃ・さやいんげん・ブロッコリー・切干大根・豆など
【海藻類】
わかめ・ひじき・昆布・海苔など(寒天やトコロテンにも豊富)
女性の場合、生理前や妊娠初期に便秘になるという人も多いようです。
実はその時期に分泌される黄体ホルモンが、大腸からの水分吸収を促進させるので、便が硬くなってしまうのです。いつもより多めの水分摂取を心掛けましょう。
◆◆◆ 生活習慣の改善 ◆◆◆
忙しい現代、便意を感じてもゆっくりトイレに入る時間がない、という人も多いのでは?
けれどその繰り返しが、便意を感じにくい身体を作ってしまうのです。
できれば朝食後、それが無理なら毎日決まった時間に、トイレで力んでみる習慣をつけたいものです。
排便した日と時間の記録をつけてみると、自分のリズムが掴めますよ。
このリズムが不規則な人は、食事の時間もバラバラのことが多いようです。
食べてから便が作られるまでの時間は大体決まっているので、便意を感じる時間も食事の時間に左右されるのです。
ここでも、三食規則正しく食べることが大切なようですね。
「薬があるから」なんて、簡単に考えていませんか?
便秘薬が習慣になってしまうと、身体が薬に頼ってしまい、自力で排便することが更に困難になってしまいますよ。
◆◆◆ 便秘は身体のトラブルメーカー ◆◆◆
頭痛・肩こり・腰痛・お腹ポッコリ……便秘は、様々なトラブルを引き起こします。
他人には言いづらい「痔」。固い便が肛門を通ることによって起こる「イボ痔」、肛門が裂けてしまう「切れ痔」など。
痛むのが嫌で便意をガマンすると、ますます便秘を悪化させてしまうという悪循環の繰り返しです。早めに専門医に診てもらったほうが良いでしょう。
女性にとって最大の悩みは、お肌のトラブル。
顎や口のまわりにニキビが集中するのは、腸の不調によるもの。
原因が身体の中にあるので、いくら皮膚の上から薬や化粧品を使っても改善できません。
とても怖いことですが、有害物質が体内に長く残ると、腸壁を刺激して腫瘍など腸の疾患を引き起こすこともあります。
時には、大腸ガンに至ってしまうケースも……。
キチンと排便することは、たっぷり栄養を取ることやぐっすり眠ることと同じくらい大切なこと。
最悪の事態になってしまう前に、怖〜い便秘にサヨナラしましょうね。(了)